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アリ地獄天国

An Ant Strikes Back

- 日本/2019/日本語/カラー/デジタル・ファイル/98分

監督、撮影、編集:土屋トカチ
音楽:平井正也
整音:常田高志
ナレーション:可野浩太郎
構成:土屋トカチ、飯田基晴
製作:映像グループ ローポジション、白浜台映像事務所
提供:土屋トカチ

とある引越会社。社員らは自らの状況を「アリ地獄」と呼ぶ。それは、長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば借金漬けに陥る状況を指す。営業職の34歳の男性は異議を唱え、一人でも入れる労働組合に加入した。すると、粉塵の舞うシュレッダー係へ配転、のちに懲戒解雇に追い込まれる。



【監督のことば】経済成長の時代は終わり、日本では過酷な職場が増えています。営業職の西村さん(仮名)は、事故をきっかけに会社の違法性に気づき、個人加盟型の労働組合に加入します。働きやすい職場を求めることは、生きるために必要なこと。一人では変えられないことも、人々がつながることで変えられます。本作を観ながら、ご自身やご家族、ご友人の職場について振り返ってみてください。


土屋トカチ

1971年京都府生まれ。母子家庭に育ち、新聞配達・書店員・工場請負作業員・日雇い労働を経て、1999年、映像制作を開始。2006年、映像グループ ローポジションを飯田基晴・常田高志と共に設立。監督1作目『フツーの仕事がしたい』(2008)は、レインダンス映画祭、ドバイ映画祭など複数の国際映画祭で賞を受賞。監督作に『経年劣化』(2013)、『コンビニの秘密』(2017)などがある。